トイレの詰まりも高圧洗浄で解決

住宅内の設備の中でも、特に使用する頻度の高いトイレ。

毎日使用するトイレで発生するトラブルは多々ありますが、中でも特に発生しやすいのがトイレの詰まり。

トイレのつまりが発生すると、水が流れずに溢れてしまうようになってしまうため、トイレが利用できなくなってしまいかねません。

そのため、実際にトイレが詰まってしまった場合にはすぐに対処する必要があります。

様々な対処方法がある中で、トイレの詰まりに有効だと言われているのが高圧洗浄です。

今回の記事では、トイレのつまりが発生する原因などに触れつつ、なぜトイレの詰まりに高圧洗浄が有効なのかについて紹介していきたいと思います。

  • トイレが詰まってしまっている
  • トイレが詰まったことがある
  • トイレが詰まったときに高圧洗浄で解消したい

という方は、ぜひ参考にしてみてください。

トイレの詰まりの高圧洗浄

 

高圧洗浄で対処できるトイレの種類

トイレの詰まりを高圧洗浄で対処する方法について詳しく解説していく前に、チェックしておくべきなのがトイレの種類についてです。

自宅のトイレがどのタイプのトイレにあたるのかについては、高圧洗浄をする前にしっかりと確認しておかなくてはいけません。

今現在販売されている主なトイレの種類は、以下の5種類です。

 

高圧洗浄で対処できるトイレの種類①和式トイレ

最近では見かけることも少なくなってしまっている和式トイレ。

便座に腰をおろして用を足すタイプのトイレではなく、中腰になって用を足すタイプのトイレです。

和式トイレは新たに導入されることが少ない分、年季の入っているものが多いため、トイレの詰まりが発生しやすい傾向にあります。

 

高圧洗浄で対処できるトイレの種類②組み合わせトイレ

今回紹介していくトイレの中で最も普及しているのが、この組み合わせトイレです。

元々独立している便器と便座、そしてタンクを組み合わせて作るタイプのトイレとなっています。

 

高圧洗浄で対処できるトイレの種類③一体型トイレ

最近増えてきているのが、便器と便座、タンクが一体となった一体型トイレです。

トイレを構成するすべてのパーツが一体型になっているということもあって、掃除がしやすいというメリットのあるトイレとなっています。

 

高圧洗浄で対処できるトイレの種類④タンクレストイレ

その名のとおり、タンクがなく、スタイリッシュなデザインで人気のタンクレストイレです。

タンクがない分トイレが広く見えるというメリットがありますが、タンクがない分若干つまりが発生しやすいタイプのトイレとなっています。

 

高圧洗浄で対処できるトイレの種類⑤システムトイレ

手洗い場や収納棚などがトイレをセットになっているのが、このシステムトイレです。

利便性の高いトイレをデザインできるということもあって人気が高い反面、不具合が発生すると全体的な修繕が必要になってしまう可能性があるタイプのトイレでもあります。

 

トイレが詰まってしまう主な7つの原因

高圧洗浄に対応できるトイレ
高圧洗浄で対処できるトイレの種類をご紹介しましたが、意外と種類の多いと感じた方もいたのではないでしょうか。

つまりやすいが発生しやすいなど若干の違いはあるものの、トイレが詰まってしまう原因というのはどのトイレでも共通しています。

トイレが詰まってしまう主な7つの原因についてみていきましょう。

 

トイレが詰まってしまう原因1. トイレットペーパーを一度に大量に流す

トイレの詰まりで特に多いのが、トイレットペーパーを一度に大量に流してしまうことによって発生してしまうタイプのものです。

トイレットペーパーは水に溶けるという性質を持っているため、本来であればつまりを発生させるようなものではありませんが、水に溶けるまでにある程度時間がかかってしまうため、大量に流してしまうとどうしても詰まりを発生させてしまいます。

トイレットペーパーによるトイレの詰まり

 

トイレが詰まってしまう原因2. トイレットペーパー以外のものを流す

トイレに流せるのは、水に溶ける性質をもったトイレットペーパーのみです。

そのため、トイレットペーパー以外のものを流してしまうと、詰まりが発生してしまいます。

代表的なものとしては、ティッシュペーパーがあげられます。

また、最近はトイレに流せるタイプのシートなども発売されていますが、それらのシートによって詰まりが発生してしまうというパターンも少なくありません。

 

トイレが詰まってしまう原因3. 食べ残しを流す

異物によるトイレの詰まり
生ゴミを処理するのが面倒ということで、食べ残しをトイレに流して処理する行為がトイレを詰まらせてしまう主な原因の一つになってしまいます。

トイレはある程度の大きさのものであれば問題なく排出できるようになっていますが、食べ残しの大きさや量によってはうまく排出することができず、詰まってしまうことがあります。

 

トイレがつまってしまう原因4. 異物をトイレに落とす

スマートフォンなどの異物も、トイレを詰まらせてしまう主な原因の一つです。

トイレの中に異物を落としてしまい、気づかずにそのまま流してしまったりすると、その異物が排水管につまり、トイレを詰まらせてしまうことがあります。

 

トイレが詰まってしまう原因5. トイレの水圧不足

水圧不足によるトイレの詰まり
トイレを詰まらせてしまう原因としては、トイレの水圧なども代表的なものとしてあげられます。

水道代を節約するためにトイレのタンクにペットボトルを入れているという方は少なくないかと思いますが、その場合、どうしても水圧が弱くなってしまうため、詰まりを発生させてしまいかねません。

流れる水の量が少なかったり、水の勢いが弱いと、詰まりが発生しやすくなってしまうというわけですね。

 

トイレが詰まってしまう原因6. 尿石などの汚れの蓄積

トイレをしばらく洗わずに汚れが蓄積してしまうと、トイレをつまらせる原因となってしまうことがあります。

トイレに蓄積する汚れとしては尿から排出される尿石が一般的です。

水で綺麗に流れずに便器や配管に滞留してしまった尿が尿石となって便器や配管に張りつき、蓄積することでトイレを詰まれせてしまうわけです。

そうなってしまわないために、トイレは定期的に掃除するべきだと言われるわけです。

ただ、便器など目に見える範囲は掃除できますが、厄介なのが配管内の汚れです。

そのため、長い年月をかけて汚れが蓄積し続け、詰まりを発生させてしまうことがあるわけです。

 

トイレが詰まってしまう原因7. 吐瀉物

トイレは住宅の設備の中でも嘔吐する場所として特に使われやすい設備ですが、嘔吐の際の吐瀉物が原因となってトイレを詰まらせてしまうことがあります。

お酒の飲み過ぎや体調不良などによって吐き気をもよおし、トイレの便器に吐いてしまったことがあるという方も少なくないかと思います。

胃に内容物がない場合であれば胃液などの水分しか排出されないためそこまで影響はありませんが、胃の中に内容物が溜まっていて、それらが排出されてしまうと配管が詰まってしまいかねません。

先ほど、トイレをつまらせる原因の一つとして「食べ残しを流す」というものをあげましたが、吐瀉物も食べ残しを流しているのと変わりありません。

そのため、トイレに嘔吐するのはできるだけ避けた方がいいと言えるわけです。

 

トイレが詰まってしまった場合に有効な3つの対処法

トイレの詰まりの対処法
トイレは使用頻度が高いので、実際に詰まってしまった場合、すぐに詰まりを解消させなくてはまともに生活できなくなってしまいかなません。

そこでここからは、実際にトイレが詰まってしまった場合におこなえる3つの代表的な対処法について紹介していきたいと思います。

実際にトイレが詰まってしまった場合、ぜひこれから紹介する対処法で対処してみてください。

 

トイレが詰まってしまった場合の対処法1. お湯を流す

トイレが詰まってしまった場合の対処法として、特に道具を必要とせず、簡単におこなえるのが「お湯を流す」という対処法です。

トイレをつまらせる原因として「トイレットペーパーを大量に流す」というものをあげさせてもらいましたが、トイレットペーパーや便、食べ物や吐瀉物などある程度水に溶けるものが原因でトイレが詰まってしまっている場合は、お湯で詰まりを解消することが可能です。

やり方は簡単で、以下のとおりの手順で対応していきます。

  1. トイレ内の水をバケツに汲み出す
  2. 40度ぐらいのお湯を少し高めの位置から便器内に流し入れる
  3. 2を23回繰り返す
  4. 30分〜1時間程度放置する
  5. バケツやペットボトルに溜めた水を便器に流し、しっかりと流れるか確認する

お湯はあまり熱くしすぎてしまうと便器が劣化したり割れてしまう場合があるので、40度以上にはしないようにしてください。

 

トイレが詰まってしまった場合の対処法2. 針金ハンガーを使う

トイレが詰まってしまった場合の対処法として昔から用いられているのが、針金ハンガーを活用する方法です。

トイレの排水がおこなわれる部分など目の届かない範囲にものがつまることでトイレの詰まりが発生している場合、針金ハンガーでその詰まりを解消させることができます。

針金ハンガーは形状が変化しやすく、比較的奥まで届くようになっているので、簡単な詰まりであれば直すことができます。

具体的なやり方は以下のとおりです。

  1. 針金ハンガーの取手をペンチなどで切る
  2. 先端を輪っか状にする
  3. 輪っか状にした部分を配管に挿入する
  4. 詰まっている部分にあたったら押し込むようにして徐々に詰まりを解消させる

この方法も比較的簡単におこなえる方法ですが、針金ハンガーによって便器が傷ついてしまうため注意が必要です。

また、使用する針金ハンガーは固いものではなく、できるだけ柔らかいものを使用するようにしましょう。

 

トイレが詰まってしまった場合の対処法3. ラバーカップを使う

ラバーカップでトイレの詰まりを解消
トイレの詰まりの解消法として最も有名なのが、このラバーカップを使う方法ではないでしょうか?

ラバーカップは「すっぽん」とも呼ばれるトイレの詰まりを解消させるためのアイテムです。

トイレの排水がおこなわれる部分に先端をあてがって押し込み、その後に押し込んだ先端を引っ張ることで詰まりの原因を取り除き、トイレの詰まりを解消させます。

ラバーカップでトイレの詰まりを解消させる場合の手順は以下のとおりです。

  • 便器内の水をできるだけ汲み出す
  • ラバーカップの周りをビニール袋などでおおい、汚水が飛び散らないようにする
  • ラバーカップをトイレの排水がおこなわれる部分にあてがい押し込む
  • 勢いよく引っ張る

 

トイレの詰まりに対する高圧洗浄の有効性

冒頭で紹介したとおり、トイレの詰まりには高圧洗浄も有効的です。

ただ、注意しなくてはいけないのが、高圧洗浄機を使った高圧洗浄は、トイレの便器にはおこなえないという点についてです。

便器に対してもおこなえなくはありませんが、便器を破損させてしまう可能性があります。

では高圧洗浄はどこに有効かというと、トイレにつながっている排水管に対して有効です。

高圧洗で排水管に蓄積している汚れを除去することで、詰まりを解消したり、詰まりを予防したりすることができます。

高圧洗浄は、トイレの便器で発生する詰まりに有効というわけではなく、トイレとつながっている排水管で発生してしまう詰まりに有効と言えるわけですね。

【あわせて読みたい記事】

排水管高圧洗浄の料金相場と費用を抑えるコツ

 

まとめ

高圧洗浄でトイレの詰まりを解消
トイレの詰まりの原因が排水管である場合、高圧洗浄機での高圧洗浄が有効です。

ただ、トイレの排水管を高圧洗浄する場合、便器の撤去や建物の屋外からの作業をおこなう必要が出てきます。

高圧洗浄での作業は非常に専門性の高い作業になるため、一般の方が対応するのはとても難しい作業になってしまいます。

ですので、高圧洗浄を実施したい場合は、専門の業者に依頼することが無難でしょう。

高圧洗浄の専門家に依頼する場合は、もちろん費用が発生することになりますが、知識やスキルが少ない一般の方が対応しようとすると、便器の破損など新たなトラブルにつながってしまいかねません。

ですので、トイレのつまりなどを解消したいと思う方は、高圧洗浄の専門業者に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。