梅雨の時期や夏場など、湿度が高くジメジメした時期になると生え始める嫌なカビ。
「たかがカビ」と放置している人も少なくないかと思いますが、カビが原因で病気になってしまうこともあるため、できれば放置せずにしっかりと取り除いてあげるべきです。
また、繰り返しカビが生えくることに頭を悩ませているのであれば、正しい掃除の方法はもちろん、カビを予防する方法についても知っておいた方が良いと言えるでしょう。
そこでこの記事では、家や家の水回りにカビが生えてしまう理由について解説しつつ、正しいカビの掃除方法やカビの発生を防止する方法について紹介していきたいと思います。
カビが発生してしまうことに頭を悩ませてしまっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
<目次>
カビが生える理由や掃除方法、カビの発生を防止する方法について紹介していきますが、住宅のカビ対策を進めていくのであれば、カビについてもしっかりと知っておくべきです。
そこでまずは、カビについて簡単に解説していきたいと思います。
カビは自然界に存在している菌の一種です。
菌の一種と言ってもその種類はさまざまなで数万種類ほど存在していると言われています。
そんな数万もの種類があるカビですが、私たちが生活している住環境に生えやすいカビには、
などがあげられます。
そしてこれらのカビを吸い込んでしまうと、喘息やアレルギーなどを引き起こしてしまう可能性があります。
そのため、住宅にカビが生えているのを確認したときには、できるだけ早急に取り除いてあげる必要があるわけです。
吸い込んでしまった場合、喘息やアレルギーなどを引き起こす原因となってしまうカビですが、カビは、
といった条件が揃ってしまうと簡単に発生してしまいます。
カビが繁殖できる温度は5〜35℃前後と言われていますが、特に25℃前後の環境を好みます。
地域によって異なるものの、私たちが生活する住居の平均的な気温は10〜30℃前後です。
つまり、カビが発生するのに適していると言えるわけです。
次に湿度についてですが、カビが繁殖しやすい湿度は80%前後です。
冬場であれば住宅内の湿度がここまで高くなってしまうことはなかなかありませんが、雨の日や梅雨の時期、夏場の暑い日は湿度が高くなってしまうので注意が必要です。
また、浴室や日のあたりにくい場所などは一年中湿度が高いため、カビが生えやすい環境となっています。
カビの繁殖には酸素も必要不可欠ですが、空気中にはこの酸素が豊富に含まれているため、カビが酸素不足で困ってしまうことはありません。
最後に栄養分についてですが、カビは住宅内のさまざまなものを栄養分として繁殖していきます。
具体的な例としては、
などがあげられます。
カビが繁殖するためにはさまざまな条件が揃う必要がありますが、厄介なことに、私たちが生活している住環境ではこれらの条件が揃ってしまいます。
そのため、梅雨の時期や夏場のジメジメとした季節になると、家の中や水回りにカビが生え始めてきてしまうわけです。
カビは健康被害を引き起こす厄介なものなので、実際にカビが生えてしまったときにはしっかりと取り除いてあげることが大切です。
生えてしまったカビの掃除方法にはいくつかの方法があります。
そこでここからは、カビの掃除歩法について紹介していきたいと思います。
住宅のクロスや窓枠などに生えてしまうカビは、比較的根深くないタイプのカビです。
もちろん長い間放置していると根深いカビになってしまいますが、発生してからすぐに取り除いてあげれば簡単に落とすことができます。
その際に使用するといいのが、住宅用の中性洗剤です。
スーパーやホームセンターで購入できる住宅用の中性洗剤をカビに吹きかけ、タオルなどで拭き取りましょう。
そうすることである程度簡単に除去することができます。
カビは湿度を好むと解説してきましたが、そんなカビにとって最高の環境だと言えるのがお風呂場です。
お風呂場は水を使用する場所という特性上、どうしても湿度が高くなってしまいます。
そのため、カビが繁殖してしまいやすく、なおかつ成長してしまいやすいわけです。
そういった理由もあって、お風呂場のカビは根深くなってしまっていることがほとんどです。
ですので、お風呂場のカビに対してはカビ取り剤を使用していきましょう。
カビ取り剤をカビに噴射し、しばらく放置してカビの根本まで浸透させた後、水で洗い流していきます。
カビ取り剤はかなり強力な洗剤なので頑固なカビも除去できますが、体内に入ってしまったり皮膚に付着してしまうと危険な製品がありますので、ゴーグルやマスク、ゴム手袋などを着用し、体内に入ったり皮膚に付着してしまうのを防ぎながら掃除をおこなうようにしてください。
カビが生えてしまった場合の掃除方法について解説してきましたが、カビは生えないようにすることも大切です。
そこでここからは、カビの発生を防止する方法について紹介していきたいと思います。
カビが繁殖するためには80%以上の湿度が必要だと解説してきましたが、しっかりと防止するためには、住宅内の湿度を60%以下にすることが大切です。
というのも、カビは湿度が60%以下になると活動することができなくなってしまうからです。
ですので、換気を徹底するなどして、部屋の湿度を60%以下にすることを心がけましょう。
また、梅雨の時期など換気が難しい場合には、除湿機やエアコンの除湿機能を活用するなどして、湿度が高くなってしまわないようにしてください。
カビを発生させたくないのであれば、こまめに掃除することも大切です。
先ほども紹介したように、カビは栄養分がないと繁殖することができません。
そのため、こまめに家の掃除をおこない、カビの栄養分となる食べカスやホコリ、ダニの糞や死骸が貯まらない環境を整えるようにしましょう。
そうすることでカビの発生や繁殖を抑えることができますよ。
カビが生えてしまった場合の掃除方法や防止方法について詳しく紹介してきましたが、一度カビが生えてしまうと、どうしても再度生えてしまいやすくなったり、繁殖しやすくなったりしてしまいます。
ですので、一度プロの業者に依頼して、カビを根こそぎ除去してもらうことも一つの手段です。
一度プロにしっかりと除去してもらった上でカビの防止をおこなえば、カビも生えにくくなりますし、繁殖しにくくなるので、プロに依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。