大切な故人が眠る墓石。
そんな墓石は定期的にクリーニングしないと汚れがこびりついてしまったり、カビが生えてしまったりしてしまいがちです。
墓石の専門の業者に頼んでクリーニングしてもらうことも可能ですが、やはり気持ちをこめて自分でクリーニングしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
とはいえ、墓石はそうそうクリーニングするものではないので、
「どうやって墓石をクリーニングしたらいいの?」
「そもそも自分で墓石をクリーニングできるものなの?」
と疑問を感じている方も多いのではないでしょうか?
そこで、墓石のクリーニングを自分でおこなう方法について紹介していきます。
必要な道具やクリーニングの手順についてわかりやすく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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<目次>
墓石の掃除を自分でおこなおうと考えた場合に気になってくるのが、「そもそも墓石のクリーニングは自分でできるのか」という点についてだと思いますが、墓石のクリーニングは、自分でおこなうのが一般的です。
墓石専門の業者に任せることもできますが、その場合およそ4〜5万円ほどの費用がかかってしまいます。
そのため、多少手間と時間はかかりますが、故人への思いをこめながら自分でおこなう方が多いです。
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自分で墓石のクリーニングをおこなう際に必要になってくる道具で、代表的なものが高圧洗浄機です。
墓石はそう頻繁に掃除できるものではありません。
年に1〜2回程度しかクリーニングしない方がほとんどです。
そのため、墓石にはしつこい汚れがこびりついてしまいがちですし、カビが生えてしまっている場合もあります。
それらの頑固な汚れを手作業だけで落とすのは大変です。
そこで活躍するのが、高圧洗浄機というわけです。
高圧洗浄機は高い圧力で水を吹き出すことによって汚れを洗い流す機械で、手洗いでなかなか落とすこができない頑固な汚れもあっという間に洗うことが可能です。
また、広範囲を短時間で掃除できるので、より効率的にクリーニングをおこなえるという点も高圧洗浄機の魅力の一つです。
高圧洗浄機での墓石のクリーニングには、
といったメリットがあるので、可能であれば高圧洗浄機を墓石のクリーニングに用いた方が効率的でしょう。
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ここからは、実際に自分で墓石をクリーニングする際に必要になってくる道具と、クリーニングする際の手順について紹介していきます。
高圧洗浄機を用意できる場合と高圧洗浄機を用意できない場合とに分けて紹介していきます。
墓石を自分でクリーニングする場合に必要になってくる道具は、以下の6つです。
高圧洗浄機を用いる場合は、上記の6つのアイテム+高圧洗浄機が必要になります。
墓石のクリーニングは水洗いで行うのが一般的で、基本的に洗剤は使用しません。
これは、墓石を痛めてしまったり劣化させてしまったりしないためです。
ただ、高圧洗浄機を用いない場合、頑固な汚れを水洗いだけで落とすのは難しいので、その場合は墓石専用の洗剤を用いることもあります。
墓石を自分でクリーニングする際の手順を、高圧洗浄機を用いる場合と用いない場合とに分けて紹介していきます。
クリーニングを始める前にお墓の掃除をおこないましょう。
雑草が伸びてしまっている場合は、鎌や剪定バサミを使って雑草を取り除いていきましょう。
取り除いた雑草はゴミ袋に入れて持ち帰るようにしてください。
雑草を取り除いたら、ホウキやチリトリなどの掃除用具で墓石の周囲を綺麗に掃除します。
掃除が完了したら、墓石のクリーニングをおこなっていきます。
まずは汚れを浮かせるために何度かバケツにくんだ水を墓石にかけましょう。
その後は、柔らかいスポンジを使って墓石を綺麗に洗っていきます。
どうしても汚れが落ちない場合は、墓石用の洗剤を用意し、決められた用法で使用するようにしましょう。
全体的にクリーニングできたら、最後にバケツを使って全体的に洗い流し、タオルで水気を拭き取ったらクリーニング完了となります。
墓石のクリーニングに高圧洗浄機を用いる場合の流れも、高圧洗浄機を用いない場合とほとんど変わりません。
まず始めに、鎌や剪定バサミを使ってお墓の周囲に生えている雑草を綺麗にしましょう。
刈り取った雑草はゴミ袋に集め、放置せずに持ち帰るようにしてください。
雑草の処理が完了したら、ホウキやチリトリを使ってお墓の周囲を綺麗にしていきます。
このときに出たゴミも、ゴミ袋に入れて持ち帰るようにしましょう。
草刈りと掃除が完了したら、いよいよ高圧洗浄機を使って墓石をクリーニングしていきます。
まずは弱い水圧で全体的に洗っていきましょう。
弱い水圧でも充分に綺麗にできるはずですが、どうしても綺麗にならない場合やカビや苔などが生えている場合は徐々に水圧を強めながらクリーニングしていきましょう。
ただ、水圧が強くなりすぎてしまうと墓石を痛めてしまう可能性があるので、強めすぎないよう注意してください。
最後にタオルで水気を拭き取り、クリーニング完了となります。
墓石のクリーニングを自分でおこなう方法について紹介してきました。
今回紹介してきたように、墓石は基本的に自分でクリーニングするものです。
高圧洗浄機を用いれば手洗いで落とすことのできない頑固な汚れやカビもしっかりと落とすことができますし、効率的にクリーニングをおこなえるようになるので、高圧洗浄機でのクリーニングもぜひ検討してみてください。
どうしても自分でクリーニングするのが難しい場合は専門の業者に依頼するのもありですが、その場合はおよそ4〜5万円程度の費用が発生するので、よく検討してから決めるようにしましょう。